得意先来訪《ルームシェア#13》
「非常に助かっているよミスターデッカー」
「ハハ、どうも・・・」
「今後のことなんだが」
「その件なのですが・・・」
「ふぅ、デカイ家だが息が詰まりそうになるな
・・・次に向かわなければ」
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「どうも、ミセス・・・ランドグラーブ?」
『やぁだ~バーグでいいわよォ
それども、グレーテルちゃんとか?』
「イアンちゃんのお陰でお店の皆がうんと楽になったって言ってたわ♡」
『なによりです』
「・・・それで、ジェニファーの事なんだけど」
「申し訳無いのですが、私では役不足のようでした」
「ううん、そんな事ないわ
・・・あの子が難しく考えすぎているだけよ」
「今後の事なんですが先週連絡の通りで・・・」
「ええ。残念だけど・・・一ついいかしら?」
「もしあの子がまた、あなたの前で困っていたら
・・・助けてあげて欲しいの」
「・・・・」
「答えなくても、いいわ。
また一緒にお茶しましょうね♡」
いつか、また
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「・・・デッカーです。ハルフォード」
『あぁ、入っていいわよ』
「ごめんねこんな格好で。忙しくて」
アシもいないのよ
『いえ』
「昨日仕上がったものあらかた確認したけど」
「素晴らしかったわ。私のヤリたいこと全部最高に表現されていて、つまり最高でしかなかったわ」
「左様ですか・・・」
「これは伝説のポルノゲームになること間違いないわね」
「次回もあったら是非お願いしたいわ」
「・・・春になったら引っ越すんです」
「あら」
「マイシューノから?」
「ええ・・・田舎の方に」
「そう・・・ネット環境はあるのかしら?」
「まぁ・・・無いこともないと思うので、追って連絡します」
「そうしてくれると助かるわ」
『じゃあロジャーズ君は?』
『いやアイツは残るようです』
『そぉ~部屋、空いちゃうのね~』
「・・・・」
「ま、今回は良い作品を生み出せてよかったわ。
是非次回もあって欲しいと思っているから」
「・・・どうも」
では失礼します
「ロジャーズが暇するだろうから
たまに様子を見てやってくれ」
「えっ・・・あ、は、はい・・・」
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「・・・・」
「引っ越しだってさ~・・・どーすんの?」
「・・・・」
「ど~しようもないッスよ・・・」
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「(・・・彼女がアイツの事に触れなかったのは
友人だからまぁ、訳を知っているんだろうな)」
なら・・・安心だ。
春はきっとすぐやってくる・・・
荷造りをしないといけないな