もっと思案する《俺たちの大学物語#09》
ボヘ~…
「(なんか最近何もしてない時も頭がグルグル動いてるカンジ~。講義、課題、物理の法則、交代の当番、みんなとワイワイ…バスケ、さわさわ…)」
さわさわ…?
「ン~…あとスケジュール管理…忘れてはいけないコト…」
頭ン中にたくさんがたくさん…
「相変わらずスッピンは地味よねアーシ…」
軽くメイクしとこ…
「上がり~…ってナニその体勢!頭に血ィのぼるよ!?」
靴脱げ~!
「ン~オカエリィ」
「んで、帰るんか?」
電車あるんか?
「や、泊まるんだってば。オッサンも風呂入ってきたら?」
「あそォ?入ってくるわ」
ザッバァァァン
ビッシャァァァア
「…風呂入ってる音か?アレ…」
はァ~別に初めてってワケじゃないのに
(ホテル来んのは初だけどサ…)
場所が変わったり久しぶりに会うってだけで緊張するのはなんでなんだろね…
ザバッザバッ
いや別に欲求不満ってワケじゃあナイんだけど…?
最近会えてなかったし…?
試験終わったらしいし…?
それよりも頑張ってるオッサンに
カノジョとして、言ってあげるコトとかサ…?
ドスドス
バタン!
「ハ~!サッパリじゃ~ん!」
そういやジェニコーに「カラスの行水ッスねw」
って言われたんだけど、どうゆうイミ?
「(早いわ…)」
まだ考えがまとまってないっつの…
「ン?どしたの?タオルのまんまじゃカゼ引くよ?」
「ああもう!」
ガバ
「オゥ?どったの???」
「ジョノアちゃん?」
「……別にヘンなコトじゃないでしょ…」
「いやァでも、こういう公共の場でシてはいけないのでわ…」
「……屋外でヤる奴がナニほざいてんの…???」
カラオケでもしてただろうが…
「あれはオレの家だしィ…」
カラオケ・・・?(忘れてた)
「あンねェ!!!ここは‼!!そういうコトする為のホテルなの!!!」
枕元にゴムも置いてんだろうがー!!!
「エーッ!そうだったのー!?」
「それでは遠慮なく」
ギシィ…
「あ、あのさ…別にシたくなきゃシなくてイイんだけど…」
「ナイワケ、ナイじゃん?」
「(ま、そりゃそーか…)」
「既に臨戦態勢じゃん…」
「そりゃァもう」
お誘いイタダキマシテ、コーエイデス
「ピンクのタオルはポイすんね」
「あ…」
「(なんか言わなきゃ…)オ、オッサンさァ、あのさァ、あんまり無理しなくていいからね?」
「え?ムリ?してないよ?」
ビンビンだよ?
「違ァう!ガッコのこと!…無理だったら前のままで全然イイから…」
「そういうのはよくないよォ。オレ、今まで何にもできてないヤツだし…」
よく仕事でも言われてたしィ…
「オッサンは、オッサンのままで…アーシはイイんだってば」
「どゆコト?」
「…ッオッサンと…付き合ってんのはァ…アーシなんだからさァ!オッサンとアーシがイイって思える生活ができたらイイんじゃないのって言ってんの!」
「ンン…???」
「~~~~!もーッ!周りとか世間とかカンケーナイってコト…!」
考えるか触るかドッチかにしてくれるー⁉
「ヤサシーねェ、ジョノアちゃんは」
「ばァか…カノジョなんだもん…ッ」
当たり前じゃんか…
ジョノアちゃん…
ヤサシイなァ…
でもこのままじゃあダメなんだヨって
誰かが言ってる気がするんだ…
誰かは知らんけど…
。
。
。
。
。
~♪♪♬♪♪♪♬♪♪
~キッズラジオのいずれかのテーマ~
~♪♪♬♪♪♪♬♪♪
ン~?ここはドコ…?
…ンン?
なンかいつもとカラダがチガウような…???
え~ット……
オレはココでナニしてたんだっけ…?
ナニ…してたんだっけ…?
ウ~ン????
考えるコトがたくさんあったような…
ないような…
ウ~ン…
「喝ッ!!!!!!!!!」
「たァるんどる!!!!ヴァレクサンダァァァァッ!!!!!!」
「アレェ?シッピングビューに元々いたじいちゃん…」
名前忘れた…
ダダダダダ
「オンドゥルアァァァァ!!!!!」
ドゴォ!!!!
「グヘッ」
「ナ~ニしとるかァ!!!ヴァハレックスゥ!!!」
脳ミソが足らん!
少しは考えろ!
食えるものは全部食え!
もっと鍛えろ!
くよくよしている暇なんて無いぞ!
向き合え!己と!
己と向き合え!
怠けるな!
ええい!この!
大馬鹿モンがァ!
「ン~~~~…」
聞き覚えがある言葉ばっかり~!
「ボコボコやめてよォ~!」
ドゴ~~~ン
「己と向き合えェ~!」
ゴゴゴゴゴ・・・
ガシャン
「タタカエ…タタカエ…」
戦え!
「熊ァ…?」
「戦えー!戦え!ヴァアレクサンダァ~!己に負けるなァ~!」
エイエ~イ!オー!
「・・・・・来な」
負けてはいけないよ
どんなキモチにも
自分を救えるのは
自分しかいない
自分が強くなければ
愛する人を守れない
そして
おっぱいはやわらかい
戦うんだ!
つづく・・・