貪欲《俺たちの大学物語#15》
「・・・・・・・・・・!!!」
「・・・・ッ何しとるんだお前は」
「そりゃ、ナニッスよ。アタシらまだ最後までしたことナイッスもんねェ」
「だから何だ」
「親愛なる先輩の筆下ろしにこのカワイー後輩が買って出ようと思ってるんスけど」
「ふざけた事を抜かすな・・・・」
「ホラ、ジャケットは羽織っとくんで最悪誰か来ても誤魔化せますって」
「馬鹿、お前・・・・・」
「口であーだーこーだいう前にヤれるコトヤッたらどうスか、ホレ」
「ム・・・・・・」
「・・・ン。なんだ、結局乗り気じゃねーッスか・・・」
パサ・・・
「アタシ、アンタのコトわりと・・・・」
「・・・・・・」
グイ
「やめよう・・・・・・・・・」
「はァ~~~???」
「気分が乗らん」
「なんスかコイツ・・・ありえねー・・・」
「なんとでも言え・・・・オイ、服を着ろ」
「ハァ~マジ萎えたッス。このまま叫び声でもあげましょか」
「やめろ」
「・・・あんまり人をからかうもんじゃない・・・」
「前はノリノリだったじゃないッスか。なんスか今日はもう済ませてたんスか?」
「なんとでも言え・・・」
「ハァ~ア。ま、アタシじゃ無理っつーのはわかりましたよ」
ココ明るいッスからね~
アタシの顔父親似ッスからね~
「そうは言ってないだろうが、まず服を着ろ」
「ったく・・・自分の体を大事にせんか・・・」
「オツカレッシター」
「あ~ァ・・・わざわざフリーになって帰ってきたっつーのに・・・」
とんだ恥さらしじゃないッスか~?
・
・
「・・・・・・・・・・・・・・」
≪アタシ、アンタのコトわりと・・・・≫
「(・・・・・・・わりと?・・・・・・)」
・・・・・・・・・
「いや・・・・貪欲になるような歳でもない・・・・・」
翌朝
今日は大学がお休みなので、
皆パジャマのままプレゼンの準備など・・・
ゆる~い
・・・ちょっと太った?
「ハザッス・・・隣失礼シャス」
「おはようジェニファー。今日は少し元気がない、かな?」
「2時間しか寝てないんで、ソレッスかね~」
「急ぎの用事でも?」
「ンーまぁ・・・もう一人はまだ起きてないんスかね・・・」
「イアンかい?彼は起きてもあまり出てくることは無いからなぁ・・・」
「ま、そッスね・・・」
「無理矢理部屋に行かないようにしているんだね・・・卒業前だから?」
「ま、そんなトコッス・・・別に行ったところでもう何も面白くないッスから」
「そっか・・・僕らの卒業前に、皆でまたどこか行こうね」
「そッスね・・・いー店調べときますよ・・・」
フ・・・
《ジーーーー》
ガチャ
「ジェニコー元気なくね?どった?」
「へ・・・?なんスか急にw」
「お前の声が廊下まで聞こえないのは珍しいぞ?」
「そうだヨ~センパイタチいなくなるからサビシクなっちった?」
オレもだヨ~
「ネ~ジェニコーみんなでゴハン行こうヨ~おいしいトコな!」
「ちょうどそんな話してたんスよ~聞こえてたんじゃないッスかァ?」
「ジョノアちゃんと~アル先輩も誘うの」
「したら人数多いッスね・・・バーとか貸し切りしたらイイッスかね~」
「・・・なんかあったんです?」
「いや~・・・なんとも言えないね」
「なるほど・・・」
つづく