著名一族《ルームシェア#04》
3人での暮らしはいかがですか
仕事の時間はバラバラなのでメッセージを残したり
食事への不満は無くなったり
そこそこ仕事が順調だったりしておりました
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「起きろォ」
ベシ
「ムッ・・・」
「アンタ今日予定あるつってたッスよね?」
いつまで寝てるんスか
「・・・今何時だ」
「10時ッスよ」
「あぁ・・・マズい所だった」
「アタシ実家に色々取りに戻るんで、もう出るッスからね」
二度寝すんなよ
「・・・実家?」
「夜には帰るッスよ~」
「・・・・・」
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「・・・・なァんでアンタもいるッスか」
「お前の母親に呼ばれていたんだ」
「あっそ・・・」
「ジェニファー?」
「あ、どーもォ」
「久しぶりに帰ってきたと思ったら・・・こちらは誰だい?」
「(父親か・・・?)」
「私は奥様の仕事を請け負っていまして」
「あぁ、デッカーさんか。
妻は朝から君へ捧げる砂糖菓子をたくさん作っていたよ」
「ハハハ・・・」
「じゃ、僕はこれで失礼するよ。ごゆっくりどうぞ」
「・・・全然似ていないじゃないか」
「アレ、父親じゃないッスもん」
「・・・?」
「再婚相手ッスよ、ママの。
本当のパパはアタシが高校ン時に死んでるッス」
「そォよォ。アタシ再婚したばっかりなのォ。
姓はバーグのままだけど、このお家はランドグラーブなの」
「・・・そうだったのですね」
「ま、いいじゃないスか苗字なんて」
「そうよォ~。さ、たくさん食べてイアンちゃん♡」
「(・・・とんでもない家族だな)」
『ちなみにパパの写真はコレッス』
『男前でしょ~♡』
『フム・・・』
「似てるでしょ?」
「ム・・・血を分けた家族なら多少は似るだろう」
「気ィ使っちゃって」
「(コイツの父親似コンプレックスはなんなんだ)」
「・・・イアンちゃん」
「お寿司もあるのォ~!食べて食べて♡」
「はぁ・・・いただきます」
「んじゃアタシは今のうちに用済ませてきま~」
「イアンちゃん、今度一緒にケーキ食べに行きましょ♡」
おすすめのお店があるの~
「ケーキですか・・・(太るな・・・)」
「ウフフ♡たくさん食べる子に悪い子はいないわァ♡」
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「晩メシいらないくらい食わされてたッスね」
「そうだな・・・」
「仕事の話全然しなかったッスね~」
「お前、兄弟多いんだな」
色々聞いたが
「多すぎッスよ。3男2女・・・これからもっと増えるかも?」
「あぁ・・・」
「やだなぁ」
「さっさと家出たいし、婚活でもしようかな」
「そうか」
『頑張れよ』
「そースね・・・せいぜい励みますわ」
『おかえり。二人でどこ行ってたの?』
『アタシの実家ッス』
『え、そんな所まで進んでたのかい?』
『・・・俺は仕事で行っただけだ』
つづく