ピンクのゼラニウム・前編
San Myshuno
キンバリーの仕事部屋
「あ~忙しい!猫の手も借りたいくら~い!」
「・・・」
「忙しすぎるからさ~!ジェニファーちょっと
ジョノアのトコ行ってきて欲しいのよね~?」
「厄介払いッスね・・・ハイハイ」
「そぉいうワケじゃないわよ!
アンタがアタシの仕事手伝えるんならいくらでもいて欲しいけど!?」
「無理ッス。・・・なんか着れる服貸してください」
・
・
「・・・ちょいキツ」
『アンタとアタシじゃ体型違うもの』
ソレ、サイズ間違えたヤツだしあげるわ
「ま、アタシんトコにいるより向こうの方がリフレッシュするわよ」
最近緑化活動進んだらしいわよ
「・・・そッスかね。まぁ、世話になったッス」
「仕事が落ち着いたら、また会いましょう」
Evergreen Harbor
環境活動組のコンテナハウス
「つーワケでお世話になりやす」
「ジェニコ~~~」
「なになにどしたん~?家出中的な~?」
「別に・・・自由にやってるだけッスよ」
「フ~ン?ま、ジェブとノッ君は里帰り中だからゆっくりしてき~」
「もっかい呼び出してパーティするー?」
「家族水入らず中っしょ、やめとこ~」
・
・
「・・・で?なんかゴタゴタしたんでしょ?」
「別に・・・」
「も~どうせガチ告でもされた的な?」
「・・・・」
「あ、図星っしょ!色々ブッ飛ばして結婚してって言われたとか?」
「・・・・・・鋭いッスね」
「ウケるわ~ウチらと同じじゃん」
「・・・アタシにそういう気持ちは無いんで、同じじゃないッスよ」
「え~ウッソ~両想い的なカンジじゃないの~?」
「・・・アタシは」
「い~じゃん?好きならオッケーしちゃえばサァ
ジェニ、カワイーからそんな悩むコト無くナイ?」
「・・・・」
「先輩って」
「ン~?」
「ちょっとアホで、加えて金持ちで、
苦労して無いからそういう事言えるんスよね」
「・・・・」
「テメ、今のどういう」
「ジェニファー」
「ダメじゃん、そういうコト言っちゃ」
「・・・」
「・・・」
「・・・今のはナシで、オナシャス」
「・・・・・ま、ダチじゃなかったら殴ってたケド」
「すんません・・・」
「ウンウン」
「そういやこの子、ハジメ会った時もこんなカンジだったわ」
「そうなん?」
「超病みタイプなんだよネ~ぶり返したか~?」
「・・・・・・・・」
「お?ダイジョブか?」
「ジェニーちょい横なってな?」
話は後で聞くカラさ
・
・
「寝た寝た」
「おぅ、よかよか。ポンポンしたったん?」
「ポンポンしてやったわ」
「ほんとイチコロやな」
「オッサン、あんがとねさっき」
「ン?」
「ジェニーに言ってくれて」
「ジェニコ~トモダチだかんね。
言って欲しくナイ、あーいうの」
「ま~、100パーウソじゃないと思うケドね~」
「そんでも、なんか~?違うデショ」
うまく言えんケド
「・・・(オッサンたまにこういうトコあんだよネ)」
後編へつづく