一気通貫《ストロング・ガール#07》
家に引きこもってたってしゃーないので、お散歩中~。
「アレェ、センパイじゃないスかァ!」
「ジェニ子、偶然ジャン。どったの?」
「それはこっちのセリフッスよ~?お店行ってもいないんだもん。」
「あ~チョットね。」
「まとまった休みをとってるダケでェ、別になんもないカラ~☆」
「そーなんスか?」
「んじゃこれからアイスクリーム食べに行きません?」
「お!イイね……ん?」
なんか視界の端に…。
どうも~若い頃よりセクシーだろ~♡?
ヴァレックスで~す。
タッタッタッタ
「ヒッ!」
デデドン!
「ん?どしたんスかセンパイ?」
「あ…ぁ…あのサ…」
「ゴメン!アイスはまた今度!」
ダッシュ!
「待てェ~い!」
「わ、わ、なんスか??」
「イヤー!誰かー!」
タッタッタッ
「待て待て~!」
シュトトトト
「ちょ…オッサンマジ勘弁して!トラウマになっからァ!」
「ならばオレのハナシも聞け~!」
シュトーンッ
「マヂ、無理!」
「ヤダヤダー!まずなんで水着なんだヨー!」
「当時を思い出していただこうと思いまして!」
ホップ ステップ!
「思い出したく…ないわーッ!」
「ゼエッゼエッ!ちょ、無理…!」
「チョット、休憩さして…。」
「ど~ぞど~ぞ。」
「ってなんでさせるかー!」
「ンモ~、どうしてほしいのサ~。」
「追いかけてこないで!」
「ウンウン、楽しいね~!」
「サァ追い詰めたぞジョノア ラリヴァンコよ。」
「ハァハァ……オッサン…どういうつもりなの…。」
「厚化粧やらピアスで当時とかけ離れていたんで気づかんかったが…」
「オレの初恋はアンタだったのさ!」
「だから結婚してほしい!」
「オッサン…!」
トゥンク・・・・・・・・・♡
「ってなるかァー!フザケンナーーーー!!」
「グホッ!アー!アリガトウゴザイマス!兄妹だね~!」
「好きになった人が過去のトラウマの原因だった件についてー!」
ウワーン
「でもやっぱり諦めきれない何かがあります…」
ぅゎ
ちょ
ズキュゥゥゥゥゥン
「アーシのファーストキッスが…」
「あ、ハジメテだったんか?」
「…ブハッwも~誰のせいで今までケーケンしてねーと思ってんのよ~!」
「え~責任とらせてもらいマ~ス。」
「ハァ~?もう、オッサン本当にヤバイからね?犯罪だよこんなの。」
「じゃあ通報する~?」
「人生で初めての気持ちだったし、どーしても伝えたかったんだよね~。ホイ、薔薇。」
「ナニソレ…純粋なんだかイカレてんだか…ワカンナイんですケド。
てかその薔薇どっから出した??」
「そりゃ~秘密の花園からヨ♡」
「オレ今日のジョノアちゃんの雰囲気好きだな~。」
「だからァ、アンタのせーでメイクとかピアスとかしてたんだっつの…!」
「昔の髪型もスキだな~。」
「聞けし。てかオッサンもしかして過去に固執してロ〇コンこじらせてねぇか…?」
「オレはあの日から恋するならあの子がい~って思ってたのサ。」
「なるほど、正気じゃないわ…。」
「んでアンタのオニイチャンにどつき回され逃げ回ったのちに
孤児院に戻れなくなって今に至るんだけどね。」
「自業自得だっつの…。」
はぁ…落ち着いてきたらちょっと別なドキドキ感じるカモ…
コイツ初恋がアーシって気づいただけでめっちゃラブが重くね?
草も生えないって…
ホント変な、ヤバイオッサン…
もう逃げなくなったアーシも変なの!
「ジョノア!」
「お兄たま!?」
「貴様また水着で…!」
「ンゴァ!オニイタマ!当時を懐かしんでおりました!ギブギブ!」
「お兄たま!ごめんなさい!もういいの!」
「どういうことだジョノア?」
「ア、アーシやっぱりこのオッサンのコト…スキかも。」
「こんなのがか!?」
「ウン、ソレがイイみたい。」
「物みたいに言わんといて!」
「超あり得ないケド、ストレートに結婚してくれって言われてトキメいちゃった。」
「な、なにィ…?」
「ホレホレ!やっぱしトキメいてたんやな!」
「そういうことやオニイチャンタマ!」
「お前にオニイチャンと呼ばれたくない。しかし妹が決めたことならば…。」
「お前次ジョノアを怯えさせたり悲しませたりしたら…消すぞ。」
「あ~ん♡オニイサマ怖ァい!」
「茶化すなこのイカレゴリラが!」
「バブブ~!」
「ハハ…ウケる…。」
なんか一気に色々起き過ぎてヤバかった…
オッサンと結婚を前提にお付き合いすることになった…の?
意味ワカンナイ…。
つづく…